長崎ニュース 2018年7月19日
諫早の女性、佐世保工高に製作機器類100万円相当 耳の不自由な子どものため、発声練習装置開発に感動 /長崎 – 毎日新聞
諫早市の女性(70)が18日、佐世保市の県立佐世保工高(長池紀英校長、754人)に
約100万円相当の製作機器類を寄贈した。
女性は、同校の生徒が耳の不自由な子どものために発声練習装置を開発したことに感動して
生徒への支援を思い立った。
今年2月、同校電子工学科の3年生(当時)4人が
人の声に反応して光るLED(発光ダイオード)装置を大小2台製作して
県立ろう学校佐世保分校へ贈った。
寄贈を伝える新聞記事を読んだ女性は当時、弟が脳梗塞(こうそく)で倒れ
ほとんど会話できない状況に陥っており、生徒の取り組みに胸を打たれた。
同校の生徒を支援することを決め、学校側と調整して製作機器を贈ることになった。
寄贈したのは発声練習装置を作るためのカッターなど計11点。
毎年、佐世保特別支援学校へ木製の椅子を寄贈している
建築科の生徒が使う電動やすりなどもある。
18日に同校で機器の目録を渡した女性は
「この日が待ち遠しかった。やっと思いが実った」と感激した様子。
電子工学科3年、平島朝日さん(17)は
「社会に貢献できる人間になりたい。いただいた機器類は大切に使いたい」
とお礼を述べた。
【綿貫洋】
〔長崎版〕
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