手話言語条例、年度内に 中遠2市1町、聴覚障害者団体と協議

静岡新聞 2018/7/7


手話言語条例、年度内に 

中遠2市1町、聴覚障害者団体と協議


 磐田、袋井、森の中遠地域2市1町が、本年度内の手話言語条例の制定に向け準備を進めている。

磐田、袋井両市は市議会9月定例会に条例案を提出予定。

各市町に協力する聴覚障害者らは「手話や聴覚障害への理解が地域で進んでほしい」

と願いを込める。


 条例案では手話が言語であるとの認識に基づき、手話の理解促進や

普及に向けた基本理念のほか、市や市民の役割を定める。

県内では浜松、掛川、菊川、御前崎など6市で制定済み。


 2市1町の聴覚障害者らでつくる磐田ろうあ協会は、条例案作成や今後の

啓発方法などで各市町と協議を重ねる。

     手話の周知啓発策などを話し合う磐田ろうあ協会員ら=磐田市総合健康福祉会館


 磐田市内での会合で杉山日出夫会長は「手話が言語だということがきちんと理解され

市民が手話を知り、障害のある人と交流するきっかけになってほしい」と期待を語った。


 出席した会員からは「食堂やお店で、店員さんと少しでも手話で

コミュニケーションできればうれしい」

「教育現場の協力も重要」などの意見も出た。


 磐田市は7月10日まで、条例案のパブリックコメント(市民意見公募)

を受け付けている。

袋井市は既に公募を終えた。

森町も今後、条例案を作成して公募を図る方針。 

 


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