障害に応じた準備や対応
聴覚障害
避難する時の持もちもの
- 補聴器や人工内耳などの電池
- スマートフォンなど文字情報が得えられる携帯端末
- バッテリーや充電器(予備も)
- 筆談用具(ホワイトボード、メモ用紙、筆記用具など)
- 助けを呼ぶための笛、ブザーなど
- 懐中電灯(暗い場所でも手話や文字が見えるように)
- 支援を受ける際に配慮してほしいことを書いた「ヘルプカード」など
- 障害者手帳やお薬手帳
災害が起きたら
- テレビの文字放送、携帯電話やスマートフォンなどで、情報を収集するよう努めましょう。
- 動なくなった場合は、笛や携帯用ようブザーなどで居場所を知らせ、助けを求めましょう。
- 周囲の人に聴覚障害があることを告げ、安全な場所への誘導や、必要な配慮をしてもらいましょう。
- 避難所の放送や説明がわからなかったら、担当者に聞いて、文字や絵で教えてもらいましょう。
普段からの備え
自宅でできること
- 補聴器、スマートフォンなど、自分が情報を得るために必要なものは、常に身近かな場所に置く。
- 通信の遮断が起きたり、機器が破損したりすることもあるので、できれば情報にアクセスできる手段・ツールを、複数確保しておく。
- 家具は固定、ガラスには飛散防止ぼうしのフィルムを貼っておく。
- 非常用持ち出し袋を用意しておく。
避難に備えてしておくこと
- 避難を呼びかける指示、警報、サイレンがあった場合は、個別に知らせてもらうよう近所や周囲の人にお願いしておく。
- 避難ひなん訓練くんれんに参加さんかし、避難ひなん経路けいろや避難ひなん場所ばしょを確認かくにんしておく。
- 避難訓練に参加し、避難経路や避難場所を確認しておく。
- 道路の遮断などを想定して、避難経路は複数考え、具体的にシミュレーションしておく。
- 避難に支援が必要な場合は、自治体が作成する「避難行動要支援者名簿」に登録する。
- 避難所等などでは、情報から孤立したり支援情報に乗り遅れたりすることがあるので、どんな配慮が必要か説明できるようにしておく。
- 支援を受ける際に配慮してほしいことを書いた「ヘルプカード」を作成しておく。
周囲の人と相談しておくこと
- 手話通訳や要約筆記者などを利用している場合は、災害時の支援をどうするか相談し、決めておく。
- 支援者が被災するなどして不在の時、どうすれば良いか、家族や周囲の人ひととも相談しておく。
- 補聴器や人工内耳が壊れてしまった時、情報伝達・取得をどうすれば良いか、周囲とあらかじめ相談して決めておく。
- 家族と話しあって、災害が起きた時の連絡手段や集合場所などを決めておく。
- 学校、職場、施設など、通っているところで災害があったらどうするか、避難場所や緊急連絡方法などを確認しておく。
支援する方へ
【支援のポイント】
聴覚障害がある人は、音声による情報のやりとりが困難です。
情報提供の仕方を工夫することが大切です。
情報の伝え方
- 防災無線などが聞こえず、避難が遅れることがあります。避難が必要な場合は、個別に伝えてください。
- 手話が分からない人ひともいます。筆談や身振り、絵や図を用いる、口の形を読みとるなど、一人一人の状況に合わせて、本人の希望する方法でコミュニケーションをとってください。どんな方法でコミュニケーションする場合も、まず相手の視野に入ることが基本です。
避難先での支援
- 一斉放送など、音声での伝達はほとんど伝わりません。掲示物を目立場所に貼りだす、書いたものを見せるなど、目で見て分かる方法で伝えてください。
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