観劇メガネかけると字幕が 劇団四季

朝日新聞デジタル  上原佳久  2018年7月1日


観劇メガネかけると字幕が 

劇団四季、福岡の公演で導入


 劇団四季は今月から、福岡市のキャナルシティ劇場で上演中の

ミュージカル「リトルマーメイド」で、俳優のセリフが表示される

眼鏡型ディスプレー「字幕グラス」を使った多言語字幕サービスを始めた。


 聴覚障害のある人や、訪日外国人に舞台を楽しんでもらう狙いだ。

劇団四季の公演では札幌市に続き、国内2カ所目。

         字幕グラスで見た舞台のイメージ(劇団四季提供)

 字幕グラスは日本語、英語、中国語(繁体字、簡体字)、韓国語に対応。

眼鏡のレンズにあたる部分が透明なディスプレーになっていて

字幕が宙に浮かぶように見えるのが特徴。

舞台上のセリフとの時間差も、ほとんどないという。


 貸し出し開始前日の今月13日、聴覚障害のある人

訪日外国人計15人が体験した。

 福岡県聴覚障害者協会の大沢五恵理事長は

「これまでは友だちと一緒に来て教えてもらわないと

劇の内容がつかめなかった。これなら1人でも来られて、自分の世界が広がる」。


 韓国からの旅行者、イ・タウンさん(25)は「眼鏡型でさほど邪魔にならず

画期的なシステムだと思う。福岡に旅行する友だちにも薦めたい」。

           字幕グラスをかける訪日外国人ら

 劇団四季の吉田智誉樹(ちよき)社長は「キャナルシティは

多くの外国人観光客が訪れる場所。レジャーを探している方々にPRしていきたい」と話す。


 11月3日まで。貸出料千円(聴覚障害者は身体障害者手帳の提示で無料)。

保証金3千円。7歳以上対象。


問い合わせは、劇団四季Webカスタマーセンターお問い合わせフォーム

(上原佳久)

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