野鳥のさえずりで難聴検査

毎日新聞  2018年6月14日

野鳥のさえずりで難聴検査 スマホ向け公開


 パナソニックが野鳥のさえずりで手軽に難聴の検査ができる

専用サイト「聴(き)き鳥(とり)テスト」を開発し

スマートフォン向けに公開した。

      パナソニックが公開した「聴き鳥テスト」の専用サイト=共同


 自然の中にいるような感覚で楽しみながら、加齢に伴う耳の

衰えを早期に発見してもらう。


 難聴は認知症の発症リスクを高めるとの指摘もあり

医療機関の受診や補聴器の利用につなげてもらいたい考えだ。


 サイトでは、スマホの位置情報から利用者の現在地を測定し

その近くで生息が確認されている野鳥を画面上に表示。

鳴き声を聞きたい鳥を選ぶとさえずりが始まり、聴力をチェックできる。


 野鳥愛好家の間ではヤブサメなど高音の鳴き声が年を取ると

聞こえづらくなることが知られており

そこから難聴の早期発見に活用するアイデアが生まれた。


 さえずりの音は野鳥の保護などに取り組む

認定NPO法人「バードリサーチ」(東京)が協力し

国内の野鳥60種のデータを収録した。


 東京都の高尾山や愛媛県の石鎚山など特定の

スポットを選んで野鳥の声を楽しむこともできる。

スマホのほか、補聴器販売店でも体験できるようにする。


 加齢性難聴は一般的に50歳ごろから始まり

65歳以上の日本人の約半数が言葉が

聞き取りにくいなどの問題を抱えているという。

(共同)


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