中日新聞 2018年06月15日
県議会、今月からネット中継に手話通訳
県議会は六月定例会(十九日開会)から、代表質問と一般質問の
インターネット中継に手話通訳を導入する。
画面隅に通訳者を映し出し、議員の質問や県幹部の
答弁をリアルタイムで手話にして伝えていく。
四月に県手話言語条例が施行されたことに合わせ
耳が不自由な人たちに身近な県議会を目指し、実施する。
十四日には議場を使ったテスト配信の様子が報道陣に公開された。
六月定例会の代表質問は二十二日、一般質問は二十七、二十八の両日に行われる。
本番では、議事堂内の収録スペースで手話通訳士三人が交代しながらカメラに向かい
議場の発言を手話に通訳。
その映像を、県議会ホームページ(HP)で配信する議会の中継に重ね合わせる。
これまで議場で実施されていた傍聴者向けの手話通訳サービスも
モニターを置いて通訳者を映し出す方式に変える。
県内民放による地上波のテレビ中継も手話通訳者の映像が添えられる。
HP上で昨年六月から始めた、質疑応答をただちに字幕で表示する
「同時文字表示」サービスも続けていく。
県議会事務局によると、議会のネット中継に
手話通訳を添えているのは
三月末現在で九都県議会あるという。
(尾嶋隆宏)
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