中日新聞 2018年(平成30年)6月6日(水)
名工大の音声案内
「メイちゃん」新装
弟「タクミくん」登場
大型モニターの中の女性キャラクターが来場者を案内してくれる
名古屋工業大(名古屋市昭和区)の双方向音声案内システム「メイちゃん」が五日
リニューアルし、同大でお披露目会があった。
弟の男性キャラクター「タクミくん」が新たに加わり、外国語での案内も可能に。
さらに手話での受け答えもできるよう、準備を進めている。
「タクミくん」(左)と「メイちゃん」のキャラクターを備えた
双方向音声案内の説明をする徳田恵一教授=名古屋市昭和区の名古屋工業大で
メイちゃんは、名工大の徳田恵一教授らの研究チームが二〇一一年に開発し
大学入り口に設置した。
世界最先端の音声認識技術と人工音声技術を活用したシステムだ。
来場者の質問を音声分析し、縦横二メートルの大型ディスプレーに映し出される動画と
人工音声で答える。
道案内や大学紹介などはもちろん、占いや天気など雑談も可能で
感情を込めることもできる。
以前のシステムが老朽化したため今回、新たなシステムを開発し、設置した。
新システムでは、メイちゃんの弟という設定で二十代前半の男性キャラクターを追加。
名前は公募により「タクミ」と決めた。
また、外国人にも案内できるよう、英語と中国語で受け答えできるシステムも新たに導入した。
このほか、来場者の手話の動作をセンサーで読み取り
手話の動画で応えるシステムも開発しており、本年度中には導入する予定だという。
名工大を訪れた人は誰でも利用できる。
徳田教授は「名古屋工業大の誇る最新技術を体験できるシステム。
ぜひ一度試してほしい」と話した。
(坪井千隼)
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