2018年5月25日 産経新聞
2020年東京五輪・パラリンピックに向けて、成田空港で障害者や高齢者に配慮したユニバーサルデザイン(UD)対応への取り組みが加速している。
成田国際空港会社(NAA)は、国内空港初となる発達障害者への対応や、多機能トイレの混雑を解消するための機能分散化などを進める基本計画を策定した。今後は旅客ターミナルの大規模改修などにも着手し、多様な利用者が使いやすい環境を整える。 (城之内和義)
NAAなどは障害者や有識者、空港関係者で構成する「成田空港UD推進委員会」を昨年5月に設立。ターミナルの現場視察や障害者などへの調査により課題を明確にした上で、指針となる基本計画を今年4月に決定した。
政府が昨年2月に策定した「UD2020行動計画」で、羽田空港とともに世界トップレベル水準の対応を求められたことを受けての動き。ただ、成田は40年前の開港から段階的に整備と拡張が進められた既存施設のため、物理的な制約が多いなどの課題もあった。このため空港職員の支援によるサービスの充実や事業者間の情報共有といったソフト面の対応も同時に進め、スタッフ教育の強化など独自の取り組みにも力を入れる。
産経新聞
0コメント